コロナ騒動記2

 前回の投稿から半年あまり経ったので、再びコロナについて語りたいと思う。投稿に際して、前回の文書を読んでみて驚いた。ほとんどその頃と変わっていないのだ。もちろん、ワクチンの接種は進んでいるが、医療崩壊を叫ぶわりには、コロナ受け入れ病棟はあまり増えていないし、尾身会長を筆頭に分科会は相変わらず何をしているか分からない。ほとんど書く内容が同じになってしまうか心配であるが、とりあえず現在進行形で考えていることを書き連ねておくことにする。

 ワクチン接種について
ワクチン接種が信じられないくらい進んでいる。一日100万回というマスコミが「できるわけない!」と批判していた数字は軽々クリアしている模様だ。マスコミは文句は言うが、その文句が間違っていても謝ることはない。ところで、このワクチン異常に効いているようだ。最近第5波が来ているが、高齢者の陽性者数の少ないこと、そして重症者もかなり少ない。これだけ強力に効くとなると、なんらかの副反応があるかもしれないという心配が出てくるのもある程度は仕方がないだろう。しかし、コロナ禍を押さえ込むにはワクチン以外に手段がないわけだから、少なくとも40代以上はワクチンを打つべきでしょう。マスコミも因果関係がはっきりしないワクチン接種後の死亡事例についてあまり大げさに報じるべきではないと思う。ネガティブキャンペーンがどういった影響を及ぼすかよく考えた方が良い。

 入院条件の変更について
 突然入院条件が変更された。従来はPCR検査で陽性になった場合にはもれなく入院、もしくはホテル療養。ところが、陽性者数があまりに増えすぎ、病床数が足りなくなるので、病床使用率が高い都道府県では、重症者と中等症の患者だけが入院し、それ以外は基本的に自宅療養することになった。
 これに関してまたぞろ、批判が殺到している。「軽症で急激に悪化した人を見殺しにするのか!」「重症になりそうな患者を誰が判断するんだ!」「私に何の連絡もなかった!」など。しかし、この判断はすごく全うなものだと思う。今まで通りでは病床数が足りないんだから症状によって選別するしかない。トリアージとかいうと「人の命をなんだと思っている!」とかヒステリックに叫ぶ人もいるが、病床数を増やすか、患者を選別するしかないじゃない。どうしろって言うんだ。
 尾身会長が相変わらず大御所コメンテーターのように「私に相談がなかった」などと話していますが、分科会が本来は提案すべき問題ではないだろうか。病床数を増やすこともせず、人流抑制をいっているだけの分科会はそろそろ解散させて方がいい。いままで軽症患者で埋まっていた病床の問題について今まで何か提言したのだろうか?患者の症状による転院の仕組みなどを提言したのだろうか?高齢者のワクチン接種がほぼ終わる新しいフェーズにおける対策について何か提言したのだろうか?自殺者(特に若者)の急増について何らかの分析をしたのだろうか?ワクチン接種完了がどの程度進めばどういった行動規範が可能か、その工程表を提言したのだろうか?指定感染症の類型変更について議論したのだろうか?分科会がどのような体制で動いているか分からないが、結果として仕事をしていないことは間違いない。
 この入院条件の変更は、指定感染症の2類のまま、対応は5類にするという中途半端感が否めない。軽症、無症状患者が自宅療養となると、他の人にどんどん感染していき、追跡していけば陽性者数がものすごく上がりそうだ。思い切って5類にしてインフルエンザと同じ対応にしてもいいのではないだろうか。まあ、5類にしてしまうと患者は3割負担しなければならないし、病院もうまみがなくなるので衆院選もあるから無理なのかな。
 こういうと、「自分が罹ったときに同じことが言えるのか?」といわれるだろう。もちろん、自分事として考えれば怖くないわけがない。しかし、自分が罹患して重症化する確率はどのくらいなのだろうか?そろそろそういったデータが出てきても良さそうなものだ。誰か知っていたら教えて欲しい、例えば、交通事故にあう確率、がんになる確率、成人病になる確率などと比較して、新型コロナに感染し、重篤化する確率はどんなものなのだろうか。コロナの危険性だけがクローズアップされているのか、あるいは本当にコロナの危険性は他のあまたある危険性よりも著しく高いのだろうか?
 われわれは安心・安全を当たり前のことと考えすぎているのではないだろうか。生きている限り何らかの危険と背中合わせなのだ。要は確率の問題だ。誰かきちんとしたデータでそこら辺のところを説明して欲しい。