新型コロナに想う

 緊急事態宣言が延長されて今日で2日目であるが、3月初旬の唐突だった全国での一斉休校からはや2ヶ月が過ぎた。ここ一週間、ようやく落ち着いてきた感もあるが、テレビをつければ相変わらずコロナ。ネットを見ても、コロナ。雑誌を開いてもコロナ。コロナ。コロナ。コロナ。いろいろな人が、好き勝手なことを書いたり、言ったりしている。というわけで、私も根拠も知識もないまま、コメンテーターのごとく想うことを書き連ねたい。

 一昔前の日本では「経済は一流、官僚は二流、政治家は三流」などと揶揄されていた気がするが、現在においては、政治家のレベルの落ち方はひどいものだと思う。特に安倍さんを筆頭に国会議員の人々は何をしているか分からないが、何を考えているかも分からない。地方の社長の方がよっぽどまともなんじゃないかなと思うレベルだ。

 結局、政治家は平時において仕事をする人々であって、こういった緊急事態にはパニックに陥って何もできないのではないか。安倍さんもアベノマスクにケチをつけられたから、ムキになってずっとコンパクトサイズのマスクをしているが、彼の人となりが分かるなあ。周りも大変だろう。彼のために力を尽くそうなんて人はいないのではないだろうか。

 彼が2ヶ月やったことといえば、一斉休校、マスク配布、10万円支給、緊急事態宣言の発出等だろうか。スピーチはオバマ前大統領ばりに上手になったが、オバマさんと同じで言葉か空疎で上滑りしている。「スピーディーに」「迅速に」など修飾語は勇ましいが、実行性が伴っていない。

 PCR検査体制を確立するのにどんだけ時間がかかるのか?

 経済が失速するといいつつ、休業補償制度を確立するのにどんだけ時間がかかるのか

 緊急事態解除の必要最低条件を明示するのにどれだけ時間がかかるのか

 都道府県別の医療崩壊危険レベルを把握するのにどれだけ時間がかかるのか

 県をまたぐ、医療スタッフの投入などの制度設計にどれだけ時間がかかるのか

 マスク不足の解消のための一括買い上げ、配給制の導入にどれだけの時間かかるのか

 学校再開の条件や、時間不足解消の手立てを明示するのにどれだけの時間かかるのか

 少し考えただけでも、やれることはたくさんあるはずだ。お金のない知事に判断を丸投げするような行為は、物資補給をせず、前線で戦わせた旧日本軍と同じ構図になってしまう。お金が絡むこと、都道府県を越える全国的な問題などは国が率先して行っていくべきだし、英知を結集した専門家集団を持っているならば、そこでの意見を都道府県レベルにまで、共有していくべきだろう。

 隣の芝生は青く見えるもので、自国のリーダーには厳しくなってしまうこともあるし、安倍一強といっても、独裁国家でもないので、一人で決められることはほとんどないこともある。しかし、それを差し引いても、もう少し頑張ってほしいと思う今日この頃である。