あいちトリエンナーレ騒動について

 相変わらず「あいちトリエンナーレ」問題があちらこちらで話題になっています。

津田大介さんが芸術監督をした、「表現の不自由展~その後」において平和の少女像=(いわゆる従軍慰安婦像)や昭和天皇の写真を燃やしている作品などが展示されたことで、一気に炎上して3日で中止になった問題です。

 「芸術」とか「アーティスト」とか「表現の自由」というのはなかなか定義が難しい。人によってその定義にかなりの幅があるからだ。現代美術のカテゴリーでは便器すら芸術として展示されていますし、フランスの風刺新聞「シャルリー・エブド」風刺画も表現の自由の範疇に入ると言う人もいます。

 私は非常に保守的な人間なので、上に挙げたような作品を理解することができません。今回のような人の肖像写真を燃やしているような作品を芸術とも表現の自由とも取ることが出来ません。これが認められるなら、ヘイトスピーチ表現の自由によって守られるべきです。特定の個人や団体の尊厳を踏みにじるような行為はやはりすべきではないと考えています。

 しかし、世の中にはいろいろな考え方があるものです。私の思いもよらないような論理で今回の一連の出来事を解釈しようとする人もいます。そういった人々の話に耳を傾けてもなかなか理解できないできません。お互いの主張を理解して、一つの方向性に持って行くことも難しい時代になった気がします。